フクロウ先生〜!!
職場の人間関係に悩んでいるんです、、
これも内向型のせいなのかも、、
青年よ、顔をあげるのじゃ。
そんな君にストレスフリーで生きていくための考え方
「アサーティブネス」を紹介しよう!
ストレスフリーな生き方「アサーティブネス」の考え方
「アサーティブネス」が内向型の得意分野である理由
「アサーティブネス」の実践方法
「人間関係の悩み」は職場の悩みでは必ず上がるほど、社会人共通の悩みです。
積極性やコミュ力といったものが求められる現代社会では、内向型の人は特にこの悩みが多いでしょう。
私もかなり悩んできました。
そんな人間関係のストレスをなくす考え方
「アサーティブネス」を今回は紹介します♪
(1) そもそも内向型とは?
このブログでは、「内向型」の定義を
「外部からの刺激に敏感な性格」としています。
人と話すことに苦手意識があったり、
思考するのに時間がかかったりと、
一見短所のように見えますが、内向型だけが持つ大きな強みがあります。
このブログではそんな内向型の強みを活かしていく情報を発信しています。
内向型の特徴は下記の記事で詳しく書いているので
ぜひご覧ください♪
(2) アサーティブネスとは?
結論から言います。
「アサーティブネス」とは「自他を尊重するコミュニケーションの方法」を意味します。
つまり、自分も相手の権利も互いに尊重しながら人と接すること。
それでは1から見てきましょう♪
2-1. 「アサーティブネス」の歴史
この考え方の起源は1950年代のアメリカになります。
当時、アメリカの人口は白人が大多数を占め、社会的な有利な立場として位置付けられていました。
その一方で、アフリカ系のアメリカ人は自身の権利を主張してきました。
そのときにできた考え方が「アサーティブネス」であり、アメリカを中心として認知されていきました。
そして1980年ごろに「アサーティブネス」日本の第一人者、
「平木典子」氏によって日本で普及していきました。
2-2. アサーティブの定義は「自分も相手も大切にした自己表現」
「アサーティブネス」を直訳すると「自己主張する」という意味になります。
ここだけ聞くと、自分の意見をただただ主張する自己中心的なイメージになりますが、
そうではありません。
「アサーティブネス」のポイントは自分の立場と相手の立場をどちらも尊重する点にあります。
相手の主張を否定することなく、自分の気持ちも主張する。
それが「アサーティブネス」です。
2-3. 自己主張の4パターン
アサーティブ(自己主張)のタイプには下記の4パターンあると言われています。
アグレッシブ(攻撃型):自分の立場のみを考え、攻撃的に自己主張するタイプ
アサーティブ(自他尊重型):自分も相手の立場も考慮
パッシブ(受動型):相手の立場のみを考え、自分の主張ができないタイプ
パッシブアグレッシブ(受動的攻撃型):自分と相手、双方を尊重せずに陰口等、間接的に相手に攻撃するタイプ
まずアグレッシブ(攻撃型)は自分の立場しか尊重できておらず、相手のことを考えられていないタイプです。
自分の意見を押し通すようなパターンがこれに該当しますね。
内向型が特に苦手なタイプでしょう。
2つめのアサーティブは自他ともに尊重できているタイプで、上記に述べたとおりです。
理想的な自己主張のパターンになります。
3つ目のパッシブ(非主張型)は相手の立場は考えられていますが、自分の主張を言えないタイプになります。
そして4つ目のパッシブアグレッシブ(受動的攻撃型)は自分も相手も尊重せず、
陰口や、同意はするけど態度悪く接したりと、間接的に相手に攻撃するタイプを言います。
ここまで4パターン見てきましたが、
内向型の皆さんはパッシブ系(パッシブアグレッシブを含む)が多いのではないでしょうか?
ちなみに私もこのタイプです。
いつも自分の意見を言うのを我慢していたり、
人に決めてもらうことが多かったり、
すみませんが口癖だったり、、
これでは人生が豊かとは言えないですし、ストレスも溜まってしまいます。
内向型に多いと思われるこのタイプですが、
内向型の強みを磨いていくと「アサーティブ(自他尊重型)」に近づけると考えています。
(3) アサーティブは内向型の得意分野
私は「アサーティブネス」は内向型の得意分野と考えています。
ではどんな部分が内向型の得意分野なのか、順番に見ていきましょう!
3-1. アサーティブネスの4つの柱
「アサーティブネス」には実践にあたってのポイントとなる4つの柱があります。
誠実:自分と相手の気持ちの本質を考慮し、見抜くことができる。
率直:ストレートに、わかりやすい言葉と方法で相手に伝える。
対等:上から目線でも卑下することもなく、相手と同じ立場で接する。
自己責任:何か課題があったときは自分に非がある部分を考慮する。
3-2. 内向型に向いている
上記の4つの柱はどれも内向型の得意分野なのです。
それぞれどのような内向型の強みが該当しているか整理してみました。
※ちなみに内向型の強みに関しては下記の記事で整理しております!
誠実:自他両方の内面を普段から意識し、考えられる「共感力」。
率直:どうすれば相手にわかりやすく伝えられるか深く思考する「思考力」。
対等:上から目線でもなく卑下することもなく、自分らしさを強く持てる「孤独力」。
自己責任:ある課題に対して自分がどうすればよくなっていたか深く思考することができる「思考力」。
また、精神科医の大山栄作氏は著書の中で下記と述べております。
自分を知るということは外から自分を見ることですから、「客観力」の高い内向型はアサーティブネスも高くなります。
大山栄作 著 「精神科医が数える『静かな人』のすごい力」
自分と相手の状況を客観視して見れる「内向型」はアサーティブネスに向いているのですね。
(4) アサーティブネスの実践方法
では実際にどうやって「アサーティブネス」を実践していくのでしょうか。
上記で述べた通り、内向型の多くはパッシブ系(自己主張ができないタイプ)でしょう。
このタイプに合った、私が考える実践方法を紹介します。
4-1. 実践の手順
実践の手順は下記になります。
こちらは内向型が苦手であろう「頼まれごとを断るシーン」で特に有効であると考えています。
① 状況整理(自分):自分の状況と気持ちを整理する。
② 状況整理(相手):相手の状況と気持ちを推定する。
③ 解決策考案:相互にとってメリットとなる解決策を考える。
④ 言語化:「相手考慮の言葉 → 自分の状況共有 → 解決策提案」の順番で伝える。
1つずつ見てきましょう。
まず「①状況の整理(自分)」に関しては自分が置かれている「状況」、
そして「自分はこうしたい」という「気持ち」を頭の中で整理してみます。
次に「②状況整理(相手)」では上記の事項を相手の立場で想定して整理します。
このとき、相手の気持ちに関してはエスパーでもない限りわかるはずもないので、
相手の立場(役職 等)と状況(繁忙期で忙しい 等)から推定します。
そして「③解決策考案」では上記を踏まえ、自分と相手、
双方がwin-winになるような解決策を考えます。
最後に「④言語化」をします。
このとき、まずは相手の立場を考慮した言葉をかけ、そのあとに自分の状況、意志を共有します。
そのあとで解決策を提案する、という流れが良いと考えております。
これだけではイメージがつかないと思うので、下記で具体的なシチュエーションで実践してみます。
4-2. ケース:職場の飲み会
では具体的な下記の例を用いて「アサーティブネス」を考えてみましょう。
あなたはオフィスで仕事をしています。もうすぐ19:00。
仕事をしていると上司から話しかけられた。
「このあとみんなで飲みにいくんだけど君も行かない?」
行きたいけど、明日締め切りの仕事が終わっていない、、どうしよう、、。
はい、みなさんも一度は経験したことがあるであろうこんな状況。
それでは「①状況整理(自分)」から考えてみます。
状況:仕事が終わっていないので、このあと21:00頃までオフィスに残らないと終わらない。
気持ち:仕事をしないと明日の自分がつらくなるので仕事をしたい。
次に②で相手の状況を整理してみます。
状況:仕事が一段落し、みんなと飲みに行く予定が控えている。
気持ち(推定):会社のメンバーと飲みに行って楽しみたい。自分も誘いたいと思っている。
こんな形で状況と気持ちを整理した上で③解決策を考えます。
まず、自分は今回の飲み会ははパスする。ただ、次回飲み会が開催されるときがあれば行くことにする。
こちらで解決策が考えられました。
最後にこれを上司に伝えます。
順番は「相手の立場を考慮した言葉→自分の状況を共有→解決策の提案」です。
「とても行きたいのですが、(相手の立場を考慮した言葉)」
自分の仕事が終わっておらず、今回行くのは厳しいです(自分の状況を共有)。
また飲み会やるときは行きたいのでまた誘ってください!(解決策の提案)」
こんな形でしょうか。
ちなみに断る言葉は、「行かない」「行けません」と断定するのではなく、
「厳しいです」とかだと表現が柔らかくなるのでおすすめです。
内向型は返答を考えるのに時間がかかるので、
こういった状況で誘いを受けた時は
一旦考えるので時間が欲しい旨を上司に伝えるのも良いかもしれません。
(5) まとめ
「アサーティブネス」の考え方がわかったよ!
ちょっとずつトレーニングして身につける必要がありそうだね。
そうじゃな。「アサーティブ」は内向型は得意分野の傾向があるから
内向型の強みを活かしながら習得できるとよいな!
習得する過程も楽しみながら実践していこう!
「アサーティブネス」は自他を尊重したコミュニケーション方法である。
「アサーティブネス」は内向型の人にとって得意分野である。
実践手順は「①状況整理(自分)→②状況整理(相手)→③解決策考案→④言語化」
このブログが内向型のあなたの居場所の1つになりますように。
ではまたここでお会いしましょう!
(6) 参考文献
今回の記事で参考にした文献を紹介します。
どの本も内向型が生きやすくなる考え方・生き方のノウハウが書かれています。
ぜひ参考にしてみてください。
▼大山栄作 著 「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
内向型が持つ強みを8つに分類し、わかりやすく丁寧に記載されております。また、8つの強みを磨いていくトレーニング法も書かれているのでぜひ実践してみてください。
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