内向型の人は1人で熟考したり、物事を頭の中で整理する才能を持っている。
今日は内向型の強みの1つ「思考力」について説明していくぞ!
フクロウ先生!
お願いします!
このブログでは内向型の強みを
「孤独力」「思考力」「共感力」の3つと定義しています。
今回は「思考力」をピックアップします。
「思考力」とは「本質をとらえる力」。
内向型にとっての活かし方を見ていきましょう!
内向型が思考力に優れている理由
「思考力」の磨き方・活かし方
(1) そもそも内向型とは?
このブログでは、「内向型」の定義を
「外部からの刺激に敏感な性格」としています。
人と話すことに苦手意識があったり、
思考するのに時間がかかったりと、
一見短所のように見えますが、内向型だけが持つ大きな強みがあります。
このブログではそんな内向型の強みを活かしていく情報を発信しています。
私自身も生粋の内向型の一人なのでどうやってこの社会で楽しく幸せに生きていくか
みなさんと一緒に考えていけたらうれしいです♪
ちなみに今回の記事に関連する
内向型の強みは下の記事で概要を書いているので
ぜひご覧ください♪
(2) 内向型の思考力が優れている理由
では、なぜ内向型は思考力に優れているのでしょうか?
結論からいうと、「脳の構造」に理由があります。
内向型には、主に下記3つの特徴があるのです。
脳の血流が多い
大脳の灰白質が厚い
神経伝達物質が「アセチルコリン」
これらの特徴が内向型の思考力が優れている理由になります。
それでは1つずつ見ていきましょう♪
2-1.脳の血流が多い
アメリカ アイオワ大学の研究で
内向型は外向型よりも、脳に多くの血流が流れており、
脳が活性化していることが分かっています。
特に、大脳の「前頭葉」と間脳の「視床」という2部分に多く流れております。
そもそも脳は大きく4つに分類されていて、
下記のように機能が割り振られています。
大脳:思考や記憶といった機能を持つ。
小脳:平衡機能や姿勢を保つ役割を担う。
間脳:自律神経や内分泌機能を抑制する。
脳幹:生命活動に必要な血液循環、呼吸といった機能を担う。
先ほど述べた「前頭葉」とは、「大脳」の一部です。
思考をするために使われる脳の部分で、
「思考」「記憶」「感情抑制」「判断」
といった機能を持っています。
一方で「視床」は間脳の一部です。
「視覚」「聴覚」「言語機能」「記憶」といった
役割を担っています。
つまり、内向型の人は
物事を観察し、深く思考するような
脳機能に優れているのです。
2-2. 大脳の「灰白質」が厚い
「灰白質」とは、上で述べた脳の4エリア 各部分の中で
神経細胞が集まっている部分を言います。
言わば脳機能の中枢であり、
脳の消費エネルギーの90%がここで使われていると言われています。
内向型の人は外向型の人よりも
思考や記憶の機能を持つ「大脳」の「灰白質」が厚いのです。
これも内向型の思考力が優れていることを裏付ける事実の1つですね♪
2-3. 神経伝達物質が「アセチルコリン」
内向型と外向型を比較すると
メインとなる脳内の神経伝達物質に下記の違いがあります。
内向型の伝達物質は「アセチルコリン」という物質で、
「記憶」「学習」「集中」といった内省的な活動を促すものになります。
内向型と「アセチルコリン」について、精神科医の大山栄作氏は著書の中で下記と述べています。
分泌されると、内省を促し、リラックスして満足感を得ることができます。
(中略)
内向型が、何か考えたり感じたりしている際に快感が引き起こされるのは、アセチルコリンの影響です。
引用文献:大山栄作 著「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
ちなみに外向型の主な神経伝達物質は「ドーパミン」です。
これはスピーディーな即座の対応を可能にするもので、複雑な思考には向いておりません。
この点でも内向型が深く思考できることが分かりますね♪
これら3つの脳の構造が内向型の「思考力」を生んでいます。
内向型にはこんな才能があるのですから、仕事や生活で使っていきたいですね。
次の章で見ていきましょう!
(3) 「思考力」の活かし方
「思考力」はどのようにしたら活かすことができるのでしょうか?
私は、下の2つの方法で磨いていくのが良いと考えています。
目的思考法:物事の目的は何かを考える
ゼロベース思考法:一般的な固定概念や常識を取り払う
冒頭にも述べた通り、「思考力」とは「本質をとらえる力」。
この2つはその力を身につけるためのトレーニング方法です。
では、1つずつ見ていきましょう♪
3-1. 目的思考法
1つ目は「目的思考法」。
普段の生活で「物事の目的は何か」を考えるトレーニングです。
例えば、
あなたが職場で、ある資料づくりを上司から頼まれたとします。
その仕事の目的は何が考えられるでしょうか。
「社内で情報共有をするため」
「連携会社にサービス内容を説明するため」
様々考えられますが、このように「何のためにやるか」を考えます。
上の場合は自分で考えた後に上司に尋ねるのが良いかもしれませんね。
このトレーニング方法が使えるのは
職場だけではありません。
普段町を歩いていると様々なものが目に入っていきます。
その中でなぜこうなっているのだろう、を考えます。
→目的:このポスターのターゲットは高校生〜大学生がターゲット。この年代は明瞭な色を好む傾向があるため。
→目的:この町にはA大学の学生が多く住んでいる。より多くの学生に来てもらうため。
→目的:既にある地下鉄のトンネルと交差しないように、より深い場所にトンネルを掘るため。
それぞれ興味のあるものが目に入ってくると思うので
それの「目的」や「なぜ」を「仮説で」考えていければokです。
また、その際に下記の2つを意識し、より具体的に分析できると良いと思います。
言語化する(スマホやノートに記載する等)
数字や固有名詞を使う
私も散歩をしながら何かアイディアや分析ができると
スマホのメモ帳に記載していますね♪
3-2.ゼロベース思考法
2つ目は「ゼロベース思考法」。
これは精神科医の大山栄作氏の著作「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
で紹介されているトレーニング方法になり、
「固定概念や思い込みを無くしていく」方法です。
世の中や会社の中には数々の「常識」と呼ばれる「固定概念」が存在します。
1度入社したら3年はいた方が良い。
飲み会や懇親会には積極的に行った方が良い。
上記の大山栄作氏は著書の中でこう語っています。
こうした先入観がなくなれば、合理的な思考が可能になります。「洞察力」のボトルネックになっているものの多くは先入観や何の根拠もないルールです。意識的に排除してゼロベースで考えることで、物事の本質に迫る、深い洞察が可能になります。
引用文献:大山栄作 著「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
(4) まとめ
内向型が「思考力」に優れている要因は「脳の構造」にあったんだね!
活かし方も実践してみるよ!
そうじゃな。才能とは言わば「強みのタネ」
トレーニングで育てていくことが必要じゃな。
今回は「思考力の活かし方」について見てきました。
ポイントは下記2点です。
内向型の「思考力」は3つの脳構造の特徴が要因
「脳の血流が多い」「神経細胞が集まる灰白質が厚い」「内省を促すアセチルコリンが多い」
「思考力」は「目的思考法」と「セロベース思考法」で磨くことで活かしていける。
このブログが内向型のあなたの居場所の1つになりますように。
ではまたここでお会いしましょう!
(5) 参考文献
今回の記事で参考にした文献を紹介します。
どの本も内向型が生きやすくなる考え方・生き方のノウハウが書かれています。
ぜひ参考にしてみてください。
▼大山栄作 著 「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
内向型が持つ強みを8つに分類し、わかりやすく丁寧に記載されております。また、8つの強みを磨いていくトレーニング法も書かれているのでぜひ実践してみてください。
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