「内向型」ってなんとなく「静かな人」って
イメージがあるけどどんな特徴があるんだろう?
今回は「内向型」とは
どんな特徴があるか見ていくぞ
内向型の定義と特徴
内向型の強み
自分が内向型かどうか
(1) 内向型ってどんな人?
1-1. 内向型とは「外部からの刺激に敏感な性格」
結論から言います。
内向型とは「外部からの刺激に敏感な性格」
と、このブログでは定義したいと思います。
私はこの特徴が内向型の人の本質であり、根本にある性質であると考えています。
それでは順番に見ていきましょう!
1-2.「内向型」を考えたのは スイスの心理学者
そもそも「内向型」という言葉はいつからあるのでしょうか?
「内向型」とは、心理学の世界的な巨匠の一人と言われる
「カール・グスタフ・ユング」という学者
によって提唱された言葉です。
当時、「内向型」は下記のように定義されていました。
思考や空想など、自分の内面に興味を持つ人
ただ、それから100年経った現在、様々な研究で
当時は分からなかったことが明らかになっています。
それらも踏まえて「内向型の定義」「内向型ってどんな人?」
を考えてみようと思います。
1-3. 内向型は外部の刺激に敏感
では、なぜ内向型の人は「自分の内面に興味を持つ」のでしょうか?
それは「外部の刺激に敏感」だから。
大山栄作さんの書かれた「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」では
内向型と外向型の脳への刺激の実験について下記のように述べています。
内向型はDRD4遺伝子が短く刺激の許容量がすくないため刺激に敏感で、刺激を抑えようとします。
引用:大山栄作 著 「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
ちなみに「DRD4遺伝子」とは、脳への刺激を受け取る「入れ物」のようなもの。
つまり、この「入れ物」が小さいので内向型の人は外部からの刺激に敏感なんですね。
これが要因となって内向型の人は過度な刺激を避ける傾向にあります。
その結果、内向型の意識は、
「刺激の多い外部」ではなく、「刺激の少ない内側」へと向かうのです。
1-4. 内向型の特徴
ちなみに、そんな内向型の人には、他にどんな特徴があるのでしょうか?
たくさんの特徴がありますが、
内向型プロデューサーのカミノユウキさんは著書の中で下記と記載しております。
一人もしくは少人数で過ごすのが好き
じっくりと考えてから話す
慎重に行動する
うるさい場所や刺激が苦手
外部からの意見に左右されにくい引用:カミノユウキ著 「内向型人間だからうまくいく」
大人数の刺激や、関係値が低い人との接触、大きい環境音等、
大きい刺激を避けるような行動が見受けられます。
内向型の人はこういった外部の過度な刺激を避ける傾向にあるんですね。
これらの特徴は、内向型の「外部からの刺激を避ける性質」から生まれるものです。
1-5. 内向型の定義は「外部からの刺激に敏感な性格」
以上のように内向型の様々な特徴は、
「外部からの刺激に敏感」という性質が
内向型の本質・根本となって生まれているんですね。
よってこのブログでは内向型の定義を
「外部からの刺激に敏感な性格」とし、進めていきたいと思います。
(2) あなたは内向型?
下記はスーザン・ケイン著の「内向型人間の時代」にて記載のある
チェックリストを引用しております。
各設問で「◯」か「×」か答え、もし迷う場合は比較的近い方を選んでみてください。
① グループよりも1対1の会話を好む。
② 文章のほうが自分を表現しやすいことが多い。
③ ひとりでいる時間を楽しめる。
④ 周りの人にくらべて、他人の財産や名声や地位にそれほど興味がないようだ。
⑤ 内容のない世間話は好きではないが、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ。
⑥ 聞き上手だと言われる。
⑦ 大きなリスクは冒さない。
⑧ 邪魔されずに「没頭できる」仕事が好きだ。
⑨ 誕生日はごく親しい友人一人か二人で、あるいは家族だけで祝いたい。
⑩「物静かだ」「落ち着いている」と言われる。
⑪ 仕事や作品が完成するまで、他人にみせたり意見を求めたりしない。
⑫ 他人と衝突するのは嫌いだ。
⑬ 独力での作業で最大限に実力を発揮する。
⑭ 考えてから話す傾向がある。
⑮ 外出して活動したあとは、たとえそれが楽しい体験であっても、消耗したと感じる。
⑯ かかってきた電話をボイスメールに回すことがある。
⑰ もしどちらかを選べというなら、忙しすぎる週末よりもなにもすることがない週末を選ぶ。
⑱ 一度に複数のことをするのは楽しめない。
⑲ 集中するのは簡単だ。
⑳ 授業を受けるとき、セミナーよりも講義形式が好きだ。スーザン・ケイン 著「内向型人間の時代」
いかがでしたか?
結果は下記を参考にしてみてください。
ちなみに「両向型」とは、内向型と外向型のどちらの性質も持つ性格を言います。
「◯」の数が「×」の数よりも多い → 内向型
「◯」の数と「×」の数がほぼ同数 → 両向型
「◯」の数が「×」の数よりも少ない → 外向型
(3) 内向型が持つ強みは「3つ」
私は内向型が持つ強みは下記の3つあると考えています。
※別の記事でそれぞれについて深堀したものを投稿予定です!
孤独力
思考力
共感力
3-1. 孤独力
1つ目は「孤独力」です。
これは、「不安や寂しさを感じずに一人で黙々と作業ができる力」になります。
内向型の人にとっては当たり前すぎて、「それって強みなの?」と
感じると思います。私もそうでした。
私には外向型の友人がいます。彼は一人でいると寂しさや不安を感じるらしく、
「一人でいると寂しい。」「人と一緒にいないと元気がでない。」
とよく言っています。
彼は、休みの日も人と会いにとりあえず外に出たり、
後輩を連れて飲み会をしたりと外向型なりの心の回復法を図っています。
つまり、「孤独力」は内向型からしたら当たり前のことですが、
立派な強みの1つなのです。
3-2. 思考力
次の強みは「思考力」です。
外向型の思考・興味の特徴が「広く、浅く」であるのに対して、
内向型の思考・興味は「狭く、深く」が特徴になります。
それゆえに一つの分野に特化して詳しい傾向があります。
いわゆるオタクと言われる人がこれを体現しているでしょう。
同時に、物事の表面的なことにとらわれずに、
多角的に見てその背景をにある本質を見抜くことが内向型の人は得意です。
3-3. 共感力
「共感力」とは、「より人の気持ちの本質に意識を向け、気付ける力」を意味しています。
会話をするとき、
「これを話して嫌な気持ちにさせないかな」
「あの人今日機嫌悪そうだな、何かあったのかな」
と、人の気持ちに関して余計にあれこれ考えてしまうことはないでしょうか?
人の内面に興味がある人は自分の内面にも興味がある傾向にあります。
よって、普段から自己の内面に意識が向いている「内向型」は
人の内面を考えるのも得意分野であると言えるでしょう。
(4) まとめ
内向型の特徴と強みがわかったよ!
意外と自分では当たり前のことが
外向型にはない強みだったんだね。
そうじゃな。内向型の性格は
自分の欠点と捉えて直そうとしてしまいがちじゃが、
直さず、3つの強みを活かしていけるとよいぞ。
今回は内向型の特徴と強みについて見てきました。
ポイントは下の2点です。
内向型の本質は「外部の刺激に敏感な性格」
内向型の強み3つ「孤独力」「思考力」「共感力」
このブログが内向型のあなたの居場所の1つになりますように。
ではまたここでお会いしましょう!
(5) 参考文献
今回の記事で参考にした文献を紹介します。
どの本も内向型が生きやすくなる考え方・生き方のノウハウが書かれています。
ぜひ参考にしてみてください。
▼大山栄作 著 「精神科医が教える『静かな人』のすごい力」
内向型が持つ強みを8つに分類し、わかりやすく丁寧に記載されております。また、8つの強みを磨いていくトレーニング法も書かれているのでぜひ実践してみてください。
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▼カミノユウキ 著 「内向型人間だからうまくいく」
内向型の特徴を活かす実践的な方法が紹介されています。職場や人間関係といった内向型の悩みが生まれやすい場所で即実行に移せるノウハウが記載されております。
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▼スーザン・ケイン 著 「内向型人間の時代」
著者は内向型に関する研究・記事作成をしているアメリカのライター「スーザン・ケイン」さんです。内向型が軽視されている社会・会社の仕組みから、いかにして内向型の特性を活かしていくか記載されております。
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